「自由な働き方のはずなのに、なんかしんどい」
フリーランスとして独立した人も、副業を始めた人も、同じような感覚を持つことがあるのではないでしょうか。上司の顔色を伺う必要もないし、嫌な飲み会に参加しなくてもいい。その点では確かに楽になります。でも、フリーランス・副業という働き方には、会社員とは違う種類のメンタルへの負荷があると感じています。
この記事では、私がフリーランスとして働く中で感じたメンタルダウンの原因と、実際にやっているメンタルヘルス対策を5つ紹介します。
副業・フリーランスでメンタルダウンしやすい理由
会社員のストレスとフリーランスのストレスは種類が違います。
会社員のころは人間関係や理不尽な環境がしんどかったですが、フリーランスになってからはそれとは別の種類のプレッシャーやイライラを感じることがあります。メンタルダウンの原因は大きく3つに分けられます。
プレッシャー系のメンタルダウン
一番きつかったのは、急に案件が消えたときです。
継続していた案件が突然なくなると、収入が減るという現実が一気にのしかかってきます。次の案件を探さないといけないプレッシャーと、いつ見つかるかわからない不安が重なって、メンタルにくることもあります。
フリーランスを始めたばかりのころは、なかなか案件が取れない時期が続きました。応募しても返事がない、面談まで進んでも落ちる、そういうことがあまりにも続くとメンタルもダウンしやすくなると思います。
スケジュールが短い急ぎの案件を受けたときも、作業中ずっとプレッシャーを感じながら動くことになります。余裕がない状態で働き続けると、じわじわとメンタルが削られていくと感じます。
フリーランスのプレッシャーは「収入と時間」に集約されると感じています。
イライラ系のメンタルダウン
クライアントや取引先とのやり取りで、無駄に時間を取られることがあります。
運営やプラットフォームの対応が的外れで、何度やり取りしても解決しないような場面があります。そういうとき、時間もエネルギーも奪われる上に、ストレスだけが残ります。
スクールのサポートをしていたとき、少し調べれば解決するような質問が繰り返し来ることがありました。1つ1つは小さなことでも、積み重なるとじわじわとメンタルを消耗するのを感じました。
自分のペースで仕事できるのがフリーランスのよさのはずなのに、他人の無駄に巻き込まれると、そのメリットが消えてしまう感覚があります。
相手が悪いとわかっていても対応しないわけにいかない状況が続くと、メンタルヘルスへのダメージが蓄積していきます。
お疲れ系のメンタルダウン
フリーランスは、やろうと思えばいつまでも働けてしまいます。
案件を詰め込みすぎると、自由時間がどんどん減っていきます。最初は「稼げるから」と思っていても、休む時間がなくなってくると体も頭も疲弊してきます。
1日に長時間働き続けると、そのときは乗り切れても翌日以降に影響が出やすいです。
疲れが蓄積した状態で仕事をすると、質も落ちるし判断もにぶくなります。会社員のような「定時」がないぶん、意識して休まないとずるずる働き続けてしまいます。
会社員のころは「早く帰りたい」と思いながら定時を待っていましたが、フリーランスになると逆に「もう少しやっておこう」という気持ちで働きすぎてしまうことがあります。
自由が裏目に出てメンタルダウンにつながるパターンのひとつです。
フリーランスのメンタルヘルス対策5選
フリーランスのメンタルヘルスは、自分でコントロールする仕組みを作らないと守れないと感じています。実際にやっているメンタルヘルス対策を5つ紹介します。
① 1日の「限界」を把握しておく
自分が1日に何時間くらい働くとストレスを感じるのか、ざっくりでいいので把握しておくことをおすすめします。
正確な数字じゃなくていいです。「7時間を超えるとしんどくなる」「午前中だけ集中して午後はゆるめにしたほうがいい」といった感覚でも十分です。自分の限界を知っておくと、そこに近づいてきたときにブレーキを踏めるようになります。
限界を知らないまま働き続けると、気づいたときにはメンタルダウンしているということになりやすいです。メンタルヘルス対策の第一歩として、まず自分の「無理しない範囲」を把握しておくことが大切だと思っています。
限界の把握は、最初は感覚でいいです。「今日はなんか疲れたな」と感じた日の作業時間をざっくり記録しておくだけでも、自分のパターンが見えてきます。
自分の限界を知ることが、メンタルダウンを防ぐ最初のステップです。
② 余裕を持ったスケジュールでしか仕事を受けない
ギリギリのスケジュールで仕事を受け続けると、確実にメンタルがしんどくなっていきます。
多少だらける日があっても間に合うくらいのスケジュールで受けると、作業中に精神的な余裕が生まれます。
「今日は少し休んでも大丈夫」という状態で仕事できるのと、「絶対に今日やらないと終わらない」という状態で仕事するのとでは、メンタルへの負荷がまったく違います。
いつもギリギリの状態が続くと、仕事自体が苦痛になってきます。「もうこの案件受けなきゃよかった」と思い始めたら、それはすでにメンタルが削られているサインだと感じています。
クライアントから急ぎの依頼が来ることもありますが、無理なスケジュールを受けることが続くと、フリーランスとして長く働き続けることが難しくなります。
スケジュールの余裕は、メンタルヘルス対策として意識する価値があると思っています。
③ 1日で終わる仕事でも複数日に分割してのんびりやる
急ぎじゃない仕事であれば、1日で終わらせようとせず2〜3日に分けてのんびり進めるのをおすすめします。
「1日で終わらせなければ」という気持ちがなくなるだけで、かなりラクになります。「今日は少しだけやって明日続きをやればいい」という状態は、頑張らなくていいという余裕を生みます。
フリーランスは成果物を納期までに仕上げることが仕事なので、いつどう進めるかは自分で決められます。そのメリットを最大限に使って、意図的にのんびり進める日を作ることがメンタルヘルス対策になります。
「頑張らなくていい」という状態を意図的に作ることが、フリーランスとして長く働き続けるうえで大事だと感じています。
④ 定期的に思いっきり休む・遊ぶ
フリーランス・副業という働き方は、やろうと思えばずっと働けてしまいます。でも、休まずに働き続けるとメンタルダウンする可能性が高まります。
意識して休む日・遊ぶ日を作ることは、怠けているのではなくメンタルヘルス対策として必要なことです。しっかりリフレッシュできると、その後の仕事のパフォーマンスも上がります。
「今日は絶対に仕事しない日」を決めて、好きなことだけする時間を作ってみてください。そういう日を意識して作ることで、メンタルが安定した状態で長く働き続けられると思います。
ずっと働き続けることがえらいのではなく、休むことも仕事のうちだという感覚が、メンタルヘルス対策として重要だと思っています。
⑤ 基本的に「無理しない」を意識して働く
フリーランスのメンタルヘルス対策として、一番根本にあると思っているのがこれです。
無理は続きません。
どんなに気合いを入れて頑張っても、無理は必ずどこかで破綻します。体が先に限界を出すこともあれば、気持ちが先に折れることもありますが、無理し続けた先にいい結果が待っているケースは少ないと感じています。
基本的に「無理しない」を前提に働くことで、長く安定して続けられると思っています。ギリギリを攻め続けるより、余裕を持って動き続けるほうが、トータルで見たときの仕事量も質も高くなります。
ただ、フリーランスをやっていれば本当にピンチな場面が来ることもあります。
急に収入が落ちたとき、どうしても断れない案件が重なったとき。そういうときは短期間だけ無理するのはしかたないと思います。でもそれはあくまで例外で、ピンチが過ぎたら必ず元のペースに戻すことが大事です。
無理するのは、本当にピンチのときだけ。それ以外は無理しないが基本です。
まとめ
フリーランス・副業のメンタルヘルス対策は、「自分のペースを守る仕組みを意識して作ること」に尽きると思っています。
フリーランスは自由な反面、誰も守ってくれません。
会社員のように法定労働時間があるわけでも、限界を管理してくれる人がいるわけでもないです。自分でコントロールしないと、プレッシャーやイライラや疲弊が積み重なって、メンタルダウンにつながります。
1日の限界を把握して、余裕のあるスケジュールで受けて、休む日をちゃんと作る。そういう小さなことの積み重ねが、フリーランスとして長く続けていくためのメンタルヘルス対策になります。
しんどくなる前に、今の自分の働き方を一度見直してみてください。


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